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2019年07月01日

#20 そして僕はここにいる

みなさんおはようございます。

先日、日本の大学の先生が、当校に外国語の教育現場の視察にいらっしゃいました。

僕の授業も少し見学していかれたのですが、

その際に、うちの先生が、その様子をカメラに収めていたようで、

授業の後でラインで写真を送ってきてくれました。

そういえば、行事の時に生徒と写真を撮ることはよくあるのですが、

授業をしている様子を写真に撮られたことってあまり記憶にないんですよね。

なので、教壇で授業をしている自分の姿を自分で見た記憶もないんですわ。

で、この写真で見る限り、
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きちんとした教師に見えなくもないですね(笑)

13年もバンコクの同じ学校で教師をやっているというのは、多分レアケースなので

「すごいですね」とか言われることも、あったりはします。

(中には、言外によく耐えられますね的なニュアンスが入っていることもありますが。。)

それに対して、「いえ、自分なんてまだまだ」なんて謙遜する気もないかわり、

「すごいでしょ」と自慢する気ももちろんおきません。

ただただ、毎日、毎月、毎年、やれることを淡々と(頑張りすぎずに)やってたら、

ここまできていた(きてしまっていた)って、ただそれだけのことなんですね。


これをお読みになっている方の中で、将来タイの高校で教鞭をとられる方がいるかもしれませんので、

最後に、偉そうにちょっとだけアドバイスを。。

最初は日本の教育との違いから、反発心が生じることもあるかもしれません。

しかし、こちらがタイの文化を理解しようとする姿を見せると、

生徒も先生方とも距離が縮まり、自然とこちらに対してサポートしてくれるようになってきます。

そのためには、なるべくタイ人先生たちと一緒にご飯を食べたり、

授業とは関係ない無駄話をしたり、そんなことも大切になってくると思います。

たまにはバカをやっている生徒たちに混じって一緒に笑ってみるのもいいでしょう。

そんな毎日の積み重ねがで培われた関係性というのは、ちょっとやそっとでは壊れません。

そして、いずれは自分の居場所というのを明確に感じられるようになってくると思います。

僕も、そういった生徒や先生の理解とサポートがなければ、

今はこの学校にいることもなく、今回の写真も存在しなかったのだなあ、と、

しみじみと感じるのであります。


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2018年12月17日

#19 リベンジ漢字テスト

さてさて、今回も、高2の漢字テストのお話。

前回のテストでは、残念ながら4人の不合格者が出たのですが、

その不合格者のサポーターなるものも結成されたようで、

今回の漢字テストはクラス全体でリベンジに燃えているようでした。

テスト終了後に

「先生!早く採点採点!」と急かされ、みんなが見つめる中、採点開始。

一人だけ落っこちちゃったりしたら、かわいそうだな、とこちらもドキドキでございます。

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こんな状態で、みんなが見守る中、採点開始!

さて、漢字テストといえば、

覚えたはずの漢字が頭の中で崩れてしまい、あれ?こんなんだったっけ?

いや、違うことは分かってるけど、どこが間違ってるの?

と、なんでも書いては消して。。

ってそんな経験、みなさんも一度はあったんじゃないでしょうか。

今回のテストでもゲシュタルト崩壊を起こしてしまった生徒がいたようで

せっかくなので珍回答をいくつか紹介。

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右の扉も閉めて、ドクターを監禁してしまいました。

逮捕された悪徳医師やな、とからかったところ、

考えれば考えるほど、分からなくなったから、やけくそで囲ってやった、ということでした。

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みんなから、一斉にため息が出たのがこれ。

ずっと眺めていると、実はこれが正解なんじゃないかと思えてくるような、

絶妙なバランス感(笑)。

もう一つは、ゲシュタルト崩壊ではないですが、

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あの病院の悪者は親切ですよ。

裏ルートの臓器移植とか想像しちゃう、シュールな誤答。。

で、肝心の結果はと言いますと、なんとなんとの全員合格リベンジ成功!

その結果自体も、もちろん嬉しかったのですが、

「全員クリアしたよ!先生嬉しい?」

と聞いてきた生徒の笑顔が、僕にとって一番のご褒美だったかもしれません。


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2018年11月29日

#18 わたしの家族

今回は高1恒例のある課題のお話。

ペーパーテストでいじめすぎて成績が悪くなるのも可哀想なので、

ただで点数をあげるつもりで、与えているのが「わたしの家族」というもの。

「わたしの家族は4人です。父と母と兄がいます。

父は会社員です。45さいです。。」

というように、家族構成と、年齢、職業を説明する簡単な文とともに、

家族の絵を描いて提出というもの。

日本語学習の初期において学ぶ職業名は、先生、会社員、医者、銀行員、公務員

といったものなのですが、残念ながら、うちの日本語クラスでは、

そういった職業についているお父さんは皆無で、

バイタクの運転手、果物売り、洗濯屋、なんでも屋など、個人で稼いでいる方がほとんど。

そして年齢は軒並み僕より年下。。ってそりゃそうか。

まあ、そんな情報収集にも役立つ課題でもあるのです。

そんな中で、

父はとりひきです。母もとりひきです。

というなんとも物騒なことを書いてきた子もいましたが、

Google先生から教わった言葉だったようで、単に、雑貨を売ってられるようでした。。

で、家族の絵ですが、取り立てて上手なものも下手なものもなく、パンチにかけると思っていたら、

こんなものを発見。
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若い頃はカッコよく見えたギタリストも、今となってはただのごくつぶし。\

この子の学費もあるし、あたしが商売してかせがないと。

にしても、こいつらヘラヘラしやがってー!

てな感じでしょうか?

女系国家タイランドをよく表している秀逸な作品だと思われます。





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2018年11月23日

#17 助けて助かる漢字テスト

今日は何十年も前にみなさんもやらされたであろう、漢字テストのお話。

僕は結構得意な方で苦痛を感じたことはなかったのですが、苦手な生徒っていましたよね。

小学校の時、みんなが満点を取れるまで、同じテストを毎日させられたことがあるのですが、

36人クラスが全員満点になるには、相当日数がかかった記憶があります。

ついにその日が来た時に、一番喜んでたのは、多分担任の先生だったのではないでしょうか。


さて、僕の授業では、2学期になると高1に対して漢字テストを実施する機会が増えます。

実は、1学期の期末テストの漢字問題の出来がボロボロだったので、2学期のはじめに

「今学期は漢字テストをめっちゃするでぇ」とは伝えていました。

で、1回目の漢字ミニテストの結果を見ると、

「こいつ、何の努力もしとらんな」って生徒も散見されたため、

ちょっとお灸を据えることに。

お灸というのは

「次のテスト3点未満(5点満点)なら、僕とギック先生の授業中携帯取り上げ」というもの。

授業中の携帯については、度が過ぎない限りはあまり注意しない僕もどうかとは思うのですが、

生徒がプリントをやったりしている間は、僕も携帯ちょこっといじりたいのでね。

で、お灸だけだとかわいそうなので、

今回のテストが落第点だった友達に、次のテストで3点以上獲得させることができれば、

自分が1点を余分にもらえるバディー制度を採用することに。

友達を助けることによって、自分も得をしちゃう、名付けて「徳積みで得積み」制度。

で、この制度を採用して初めての漢字テストを今週月曜日に行った結果、

初めて合格点をとった男の子や、助けてくれた友達よりいい点数を取ってしまった女の子など、

やったねーっていう雰囲気作りができて、いい感じ。

って一番喜んでいるのは、やはり教師である僕なのかも。

残念ながら、携帯取り上げになってしまった生徒も4人いましたが、

今回合格した友達を見習って、次の漢字テストでリベンジしてもらうことにいたしましょう。


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2018年09月27日

#16 甘え上手なやつら

今日は学期末に繰り広げられる、生徒と先生の攻防戦についてお伝えします。

期末テストが終わると、テストの点とともに生徒が気になるのが、総合成績。

タイの学校の通信簿は次のように総合点に対応して、1から0.5刻みで4が最高となっております。

50-54    1
55-59    1.5
60-64    2
65-69    2.5
70-74    3
75-79    3.5
80-100  4

で、ですね、学生が期末テスト後に必ず、点数とグレードを聞いてくるのはわかっているので、

僕は集計が終わると、名簿に期末試験の点、総合点、そしてグレードを記入し、

写メで学級長にラインで送るようにしています。

クラス全員に点数もグレードも丸わかりですが、日本では問題になるのかな??

ま、そのことはおいておくといたしまして。。

僕はあらかじめ生徒とあるルールを決めています。

それは、今までの点数と期末テストの合計が例えば69や74なら、

1点は繰り上げてあげるというルール。

優しすぎると思うでしょ?

でも、実はこれ、さらなる優しさを求められないための、防御策でもあるんです。

というのは

1点足りないならあげるけど、2点足りないなら諦めなさい、ということ。

そうでもしないと、「特別な課題をするから、あと2点、あと3点」って生徒が言ってくるのもわかってるし、

特別な課題を考えるのもまた一仕事、そして、

その課題が提出されるまで仕事が終わらないのもまた厄介ってことで、

ここはお役所的にルールに従ってもらってます。

ま、ペーパーテスト以外では散々お助け点をあげてるので、最後ぐらいはちょっと締めとかないとね。

その点、タイ人の先生は優しい先生が多く、

「なんでもするからぁ、あと2点頂戴」って高3にもなって甘えてくる男子生徒に

「仕方ないわねぇ、じゃあノートに英単語を200書き取りで2点」とか、

助けてあげる先生をよく見かけます。

こういう時ってやはり母性本能をくすぐる男子は得だなぁと思うわけです。

そんなことを思っていたら、

この前のスピーチコンテストの会場で、

後ろに座っていたどちらかの学校の日本人女性の日本語教師の方二人が

「こっちの男子学生って、なんかツボをくすぐられるというか、相当可愛いよね」

と語り合ってらっしゃるのが聞こえてきました。

微笑みの国の甘え上手な男たち。。

これも一つの才能ですよねー。


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