2021年08月30日

HIKIKOMORI

みなさんおはようございます。

その昔、タイのテレビで日本の「引きこもり」が特集されていました。

「引きこもり」を表すタイ語がないので、日本語のまま「HIKIKOMORI」

と、まるで「SUSHI」「TSUNAMI」のような扱いに、苦笑したものであります。

当時、タイには、そのような社会問題はなかったのでありますが、

現在は、そこまでいかずとも、「HIKIKOMORI」予備軍のような子供たちは

確実に育ってきているように感じられます。

現在教えている中3のクラスの中に、2ヶ月前ぐらいから、

全く授業に出てこなくなった男の子がいました。

他のクラスメイトに聞いても、「知らない」とのこと。

コロナにでもなっているのかと思っていた矢先、

担任の先生から、そのクラスを教えている教師全員に、

こんなラインが回ってきました。

「◯番の生徒の家庭訪問に行きました。お母さんと話しましたが、

   お母さんの言うことにも耳をかたむけず、一日中ゲームをしているそうです。

 各科目担当教師の皆さん、どうか◯◯君を見捨てずに、助けてあげてください。」

という文面とともに、生徒の電話番号とお母さんのラインが添えられていました。

そこまで言われてしまうと、何もしないわけにもいかないので、

とりあえずダメ元で、生徒に電話をかけるも、

もちろんダメ(笑)。

そりゃあ、知らない番号なんて、どうせ先生だろうしと思って、

とらないですよね。

で、仕方なく、お母さんにライン。

タイ語間違ってたらすみません、と断りを入れつつ、

「こちらは手助けするつもりでいますので、息子さんにそう伝えてもらえますでしょうか」

的な内容を送ると、早速お母さんからこういう返信がありました。

「ありがとうございます。機会をみて話してみます。もう少しお時間をください」

というのが、2週間前の出来事。

この生徒は極端な例ですが、

この数年、授業中もずっとスマホゲームをやり続け、

周りが全く見えていない男子生徒が散見されるようになりました。

勉強の時間だよ、と言ってもスマホから目を離さず、「はいはい」と言うのみ。

そんな彼らにはタイ人先生たちも、相当困っているようです。

コロナ禍におけるオンライン授業により、

彼らのゲーム依存にも拍車がかかっていると思われる今日この頃。

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ステイホームからの「HIKIKOMORI」誕生という流れは、

止められないのかもしれません。


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berialshunnya at 09:00│Comments(0)バンコク | バンコク高校教師

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