2020年08月31日
ISETANの1番の思い出
みなさんおはようございます。
今日2020年8月31日、バンコクISETANが閉館となります。
売り上げに貢献した方、そうでない方も、
ISETANに思い出がないという在バンコク日本人はいないのではないでしょうか。
かくいう私も、紀伊国屋での立ち読み、北海道物産展での試食全ブース制覇など、
ISETANさんにはお世話になりっぱなしだったのであります(笑)。
そしてこれからもずっとお世話になるつもりだったのに、
こういう売り上げに全く貢献しない日本人が多かったためかどうかはわかりませんが、
ついにこのような悲しい結末を迎えることになってしまったのでした。
さて、僕と知り合ってから、ISETANの存在を知ったタイ人のA君とも、
いまだに「楽しかったね」と話す思い出があります。
その話については、昔も一度記事にしたのですが、
多分読まれていない方も多いと思いますので、下にそのまま引用させてもらいますね。
「閉店間際の争奪戦」
5階の食料品売り場というのは、さすがISETANだけあって、日本食がメイン。
また6階には、本屋の紀伊国屋と、日本料理店が軒を並べる「ご馳走通り」があり、
この2フロアはさしずめリトルトーキョー。
もちろん日本人客も多いですが、それにもまして日本食大好きタイ人もここを目指していらっしゃっています。
では、話を5階の食料品売り場に戻しましょう。
この売り場の一角に、寿司や海鮮丼を売っているお店があります。
このお店、ISETANの閉店時間が近づくと、半額セールがあるのですが、スーパーのようにシールを貼るわけではなく、店員の方が、
「今から50パーセントオフです」というだけ。
そしてその声も、その店のそばにいないと聞こえないほど。
だいたいこのセールが始まるのが9時過ぎなのですが、これまた売れ残りの量によるので日によってまちまち。
だからといって、あからさまに店の前で待っていようものなら、
店長さんらしき女性に
「買わないならどっかに行きなさい」的な目で見られ、
「今日は割引はしなわよ!」と声を荒げられたりもするので、
訳知りな人たちは、その店からつかず離れずで回遊魚のようにぐるぐるとそこらへんを徘徊しています。
僕とAはそんな人たちを尻目に、サクッと定価でお買い上げ。。
なんてことはもちろんなく、
イートインコーナーの椅子でペットボトルのお茶を飲みながら、
店の様子を伺っているというツワモノ。
半額セールが始まると、店あたりの空気が「ざわっ」とするので、
それを合図にAがダッシュをかまし、
いなり寿司とサーモンいくら親子丼をゲットするというのが、必勝パターン。
デパートに到着した頃にはもうそのセールが終わっていたり、セール前に売り切れていたりという日もあるので、いつもうまくいくとは限らないのですが、
うまくいった日は、明日もいい1日になりそうな気がするんですよね。
セール直前に定価で買っていく、30歳代の駐在員さんを見かけると、もうちょっと待ってた方がいいよ、って声がけしようかな、なんて思うのですが、
「大丈夫です」ってさらっと言われそうなので、やめといた方が賢明ですね
あ、ちなみにこの争奪戦に参加しているのは、ほぼほぼタイ人だということだけ最後にお伝えしておきます。
昨日最後にもう一度その空気を味わうために、ISETANへ出向き、
紀伊国屋やご馳走通りなどを目に焼き付けてきました。
そして、最後に向かったのが、件のお店。
いつの日か、Aが仕事で成功してお金持ちになったら、
このお店で昼から定価でいくら丼を食べようね、(どこまでもせこい話ですみません)
と言っていたのですが、残念ながらその夢は実現することはありませんでした。
最後の最後に定価で買ったいなりずし。
その最後の一個を食べ終わった時、
なにか一つの時代が終わったな、と大げさではなくそう感じたほど、
ISETANの存在は、在タイ日本人にとっては特別に大きなものであったのでした。
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