2017年11月30日

子守唄

みなさんおはようございます。

今日は先日行った、高3の音読テストの話。

まあテストといっても、そんなに手厳しいものではなく、

たどたどしくひらがなを追ってゆっくり読んでも、漢字を少し忘れても、

完読すりゃあ、それでOKという、お助け点要素の高い儀礼的なもの。

特に男子生徒は大学で日本語の勉強を続ける子は非常に少なく、

10年後には「昔は日本語を勉強しててな、文字も読めたんやでー。もうすっかり忘れたけど」

とプチ自慢している姿が容易に想像できるやつらでございます。

なもんで、この音読テストにしても、一体自分が何を読んでるのやらわからないのでしょうが、

それでもひたすらひらがなを音に変えていくわけです。

教科書「あきこと友達」の主人公であるあきこが、みんなの前で3年間のタイ生活の感謝のスピーチを行う場面を読ませたのですが、

まるであきこが悪霊に取り憑かれたかのような、意味不明な音の連続。

み・なさ・んのお・か・げでさ・びし・いひ・はあり・ませんで・した

こんなものを昼ごはんの後の授業で連続して延々と聞かされたもんで、

こちらにも何かが憑依したのか、こっくりこっくり
一瞬夢まで見てしまってましたわ。

一生懸命読んでた君たちには申し訳ないけど、君たちも相当申し訳ない読み方してたからおあいこね。

しかしこやつらももう卒業なんだよな。

3年間退屈だっただろうけど、いつも先生、先生ってニコニコ挨拶してくれて。。

日本語なんていくら忘れてもいいから、その明るさだけは忘れず、生きていってほしいものです。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。                   押して押してー
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berialshunnya at 09:00│Comments(2)バンコク | 日本語教師

この記事へのコメント

1. Posted by ケンタロー   2017年12月01日 20:30
笑顔ていいですよね。生徒の笑顔は特に、癒されます。
2. Posted by Shun   2017年12月02日 22:35
ケンタロー様

本当に1番癒されるものですよね。

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