2020年10月

2020年10月12日

皆勤賞なんていらない

みなさんおはようございます。

明日10月13日は前国王のラーマ9世が崩御された日にあたり、

タイの学校は休みとなるのですが、

これがまた火曜日ということもあり、今日月曜を自主的に休みにすれば4連休。

先生たちの中にも、休みをとって実家に帰られる方などもいます。

そして、生徒たちの中にも1日だけ来るのも面倒くさいし、

勝手に連休を決めこんでしまう子も多く、

中には申しあわせて、行かないよ〜、なんてクラスもあったり。

特に高校3年ぐらいになると、担任の先生も報告さえ受けていれば、

それに対して、やいのやいの言うこともなく、

びっくりするほどあっさりと、休みが許されてしまうのは、

タイだからなのか、それともうちの学校だからなのか。。

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実を言いますと、この僕は、中学高校6年間、欠席なしの皆勤賞。

遅刻も確か、定期券を忘れてしまい家に取りに帰った1日だけだったと

記憶しております。

受験が近づき、自主的に学校を休む級友が増えても、

皆勤賞という「融通がきかない人間」のレッテルのような賞にこだわり続けて、

寒い中、学校に通い続けた1986年の1−2月。

同じく皆勤賞にこだわっている数名と共に、

ガランとした教室で時間を持て余したあの風景をいまだに覚えています。

もちろんその皆勤賞なんてものが、それからの人生の役に立ったこともなく、

自分にとって誇りになっているかというと、もっとそんなことはなく、

ただただ、なんて無駄なことをしていたのだろうと思うことしきり。

そしてネット検索でわかったのですが、

やはり日本でも皆勤賞は廃止になる動きのようで、

そりゃそうだろう、なんて納得しているのであります。


さて、話は戻りますが。。

タイの人は時間にルーズという印象を持たれている方も多いとは思いますが、

彼らも、ここ一番外してはならないというポイントはわきまえていて、

いつでもどこでもルーズというわけではないんですよね。

ある意味、カレンダーや時間に完全に支配されることなく、

そういった人間が作った概念に、状況次第で柔軟に対応しているようにも見えるのです。

「守るべき」時と「別にそうでもない」時をうまく使い分けること、

タイ人の生き方が時に軽やかに見えるのは、

そんなフレキシブルな時間の扱い方も一つの理由であるような気もするのです。


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2020年10月09日

あちらの世界

みなさんおはようございます。

先日、SNSで流れていた欧米のどこかの動画で、

飛行機の離陸時にスマホが使えないことを知った小学生の女の子が、

スマホから断絶される数十分を地獄と感じたのか、

大声で喚いて、暴れ出し、そのあまりの激しさに、

母親も取り付く島がないという内容のものを見かけました。

映画エクソシストの少女のような、のたうちまわりようは、

薬物か切れた中毒患者のようでもあり、

なにか見てはいけないものを見たような気にもなりました。


さて、これは僕にも言えることなのですが、

もはやスマホがない生活というのは、考えられなくて、

そういった意味では、多くの方が軽いスマホ依存であることは間違いないでしょう。

うちの学校では、特にスマホ禁止とかでもないので、

授業中も、生徒たちもそれぞれのタイミングでスマホをいじってます。

(教師もその例外ではありません。。)

ただ、それでも大部分の生徒は、その時間が「基本的には勉強する時間」

あることは心得ており、僕たち教師がジロッと見ると、

そそくさとスマホをしまって、ノートを取り出したりする可愛らしさを残しています。

ただ最近、ごく一部ですが、重いスマホ依存症(その多くはゲーム依存症)

の生徒たちも散見されます。
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その子たちは、たとえ僕がイヤミっぽく横に立ったとしても、全く気がつかないですし、

真面目に未提出の課題の催促をしても、上の空で返事をしながら、

すぐに視線をスマホに落としてしまいます。


この日はちょっと冗談っぽくこのようにツイートをしましたが、

これってあながち的外れでもないのかな、と思うのです。

僕たちが現実と認識しているこちらの世界に戻ってきても、

勉強はわけがわからないし、鬱陶しい教師からは小言言われるし、

クラスメイトと話していても、ゲームのような高揚感は得られないし、

ということで、向こうの世界の住人を決め込んでいるのではないか、

などと思ってしまうわけです。

スマホを取り上げて、件の少女のように暴れ出されても、

僕にはなすすべもないですし、

もしかしたら、彼は彼なりに、向こうの世界で死にそうになっている親友を

手を尽くして救っている最中かもしれないですしね。

「親友を殺しやがって」と恨まれるのも割に合わないから、

そっとしておこうなんて思うのは、

妄想癖の強い教師の単なる言い訳なのでしょうか。


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2020年10月07日

タイ国教員免許取得

みなさんおはようございます。

ツイッターやFBですでに、自慢させて(笑)もらった通り、

去年その獲得のために通った学校にて散々苦労させられた、

タイ国教員免許を無事獲得することができました。

SNSで、多くの方からお祝いメッセージをいただき、

本当にありがたく感じるとともに、

これで簡単に、「教師やーめた」とは言えなくなったな、なんて感じてもおります。

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実は毎年の労働ビザ更新のために、いずれこの教員免許取得が必須条件になることは

知っていたのですが、タイのことだし、

ひょっとすると、その条件もいつかなくなるかもなんて、期待していたんですね。

それが、一昨年の年末のビザ更新を控えて、

2年以内に取得する意志(教員免許取得コースに参加する証明書)を見せないと、

更新ができなくなると、急に告げられたのです。

そのコースの授業というのも、僕の苦手な英語で行われるということを聞き、

半ば、「オーケー、これで高校教師業廃業!」と思ったのですが、

学校の同僚の先生たちから、激しく止められ、

手伝えることは何でもするから、という言葉に背中を押され、

そのコースに参加したというわけです。

ま、そのコース中もなかなか苦労させられたわけですが、

そこは、持ち前の「助けてビーム」を振りまくことで、

様々な方のヘルプを受けながら、ここまでたどり着くことができました。

まさかまさか、52歳になって異国で教員免許を取得することになるなんて、

昔の僕の人生設計には全くなかったこと。

何度も何度も繰り返して言わせてもらいますが、

ここまでたどり着けたのは、様々な人との縁と助けがあってこそ。

実際、免許取得前と取得後で、仕事内容には全く変化はありません。

しかし、今までお世話になった人たちの恩に報いるためにも、

この学校から必要とされている間は、まだしばらく先生を続けていこうかな、

という覚悟を決めることができた、という点で、

この免許取得は、ビザ更新の話と同じぐらい、

僕にとってとても意味深いものとなったのでした。

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2020年10月05日

特別な10月に思うこと

みなさんおはようございます。

9月もあっという間に過ぎていき、

現在、この13年間で初めて、日本に帰ることのない10月という時期をすごしています。

例年ならこの時期は、すでに1学期の成績のまとめも終わり、

一時帰国で誰に会おうか、何を食べようかと、

楽しい予定を立てているところなのですが、今年はそうもいきません。

もし、「来年の10月は日本に帰れないよ」

と去年の自分に教えてあげたら、どういう理由を考えるでしょうね。

「台風か大地震のせいで日本が大変なことになっている」

とか、

「タイの学校の1学期のスタートが9月に変わった」

とか、考えつくとすれば、せいぜいそのぐらい。

どう頭をひねっても、コロナパンデミックという正答にはたどり着かなかったと思います。

結局、人生なんてものは、予期できる事態とは、全然違う角度から物事が起こってくるもの。

災害や事故、病気という、自分ではコントロールがつかないものもそうですが、

実は、自分がコントロールできると思っている、「生き方」というものも、

思っているより、自分が操縦できる範囲は大きくないのかもしれません。

僕にしても、若い頃は、

「海外なんて、全然興味ない」とか

「中学や高校の先生なんて死んでもなりたくない」とか

言ってたわけですしね。

自分の人生を、自分が思いもよらなかった方向に導いていくもの、

それは一体何なのか?

その答えはやはり「縁」という一言に尽きるのではないでしょうか。

あの時、あの場所にいなかったら。。

あの時、あの人に会ってなかったら。。

今まで僕の人生にも、そんなターニングポイントがいくつもありました。

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そして、生きているうちに、100年に1度というパンデミックにあったのも、

そのパンデミック時に、海外で生活していて日本に容易に帰れないという事態も何かの縁。

この縁に意味を感じながら、残り3ヶ月となった2020年を

日々粛々と生きていこうと、

この特別な10月に改めて心に誓うのでありました。


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berialshunnya at 09:00|PermalinkComments(0)

2020年10月02日

ニューノーマルあきこ会結果報告

みなさんおはようございます。

先日の記事にも書かせていただきましたが、

タイの高校日本語教師の会が、約10年ぶりに

オンラインというニューノーマルスタイルで開かれました。

グループラインでお互いに自己紹介は済ませていましたが、

なんせ、顔合わせするのはお互い初めてという方が多く、

気まずい沈黙が続いたら、なんとかせねばな、なんて思っていたのですが、

案ずるより産むが易し。。

それは全くの杞憂に終わりました。


集まったメンバーは、教師歴2週間目のほやほやさんに、勤続18年のベテランさん。

20代の青年に、50代のおっさん(私です)。

今は違う国で教えられているけど、タイの高校には思い入れが深い方。

以前協力隊でいらしていて、その経験をもとに、

タイの中等教育をテーマに、修士論文作成に挑まれている方。

などなど、多種多様。

勤めている学校も、、

ウボン、ラチャブリー、パトムタニ、ノンタブリー、バンコクと

場所が様々なのもさることながら、

同じ公立高校でも、これだけ違うのかというぐらい、

教室にプロジェクターがない学校もあれば、

スマートボード(なんかハイテクなやつみたいです)が設置されている学校もあったり。

でも、それだけ違う環境にいても、

お互い毎日目の前のタイの子供たちと向き合い、格闘している(いた)という思いは同じ。

そんな共通の思いが、2時間の会の間ずっと流れていたような、そんな気もして、

すごく楽しく、ほっとする時間をもたせていただきました。

仕事の話だけでなく、プライベートの話も、ざっくばらんにでき、

そうそう、こういう空間を求めてたんだよな、って改めて思ったわけです。

そして最後は、最近よく見かけるようになった、このパターンで記念撮影。

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タイの高校で働いているゆえの大変さは色々ありますが、

それと同時に他の場所では得られない幸せをもらえることもあります。

この写真の皆さんの笑顔を見て、そのことを再び感じさせてもらったのでありました。


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