2017年12月
2017年12月22日
2017年12月21日
お父さんに届け
みなさんおはようございます。
今朝もまたまた、生徒への課題のお話。
5月から日本語の勉強を始めた高一の生徒たち。
半年が経った今では、日本語もめっきり上手に。。
なんてわけにはもちろんいかないですが
なんちゃってなら、ごくごく基本的なことは、話したり聞けたりするはず。。
という、僕の願いから、12/5の父の日の後に、「わたしの父」を日本語で紹介するお題をだしました。
お父さんの絵もしくは写真とともに綴る「わたしの父」。今回は文法の間違いとかはあえて事前にチェックせず、自分で考えたそのまんまのを、みんなの前で読んでもらうことにしました。
友達に書くのを手伝ってもらった子もいるだろうけど、みんな頑張って照れながら発表してましたよー。
そんな中、数ヶ月前にお父さんを亡くした男子生徒の姿も。
48歳ということは、僕より若くしてお亡くなりになったようですね。
やさしくてふとくてかっこいいです。父が大好きです。
うーーーー、これ書きながら、涙腺が。。
天国のお父さんにも、きっと届いてるはず。
さて、このみんなの課題は、提出せずに、家に持って帰ってお父さんに読んであげるように言っておきました。
タイではお母さんの陰に隠れてちょっと存在感の薄いお父さんたちなので、
少しはできるようになった日本語を披露して、お父さんを喜ばせてあげてほしいな、なんて
ちょっとお節介ですかね
2017年12月20日
クリアガーン
みなさんおはようございます
またクリアガーンの季節がやってまいりました。
クリアガーンとは、片付けるという意味の英語のclear とタイ語で仕事や課題を意味するガーンの合体で、仕事を片付けるという意味。
この時期、中間テストを控えた生徒はクリアガーンに必死。
要するに、中間テストまでに与えられた課題をなんとかこなして、点数をかせがなきゃならんのです。
このクリアガーンの時期は、年末だけではなく、各学期の中間テスト、期末テストの時期、計4回。
で、この時期になると、生徒から
「先生、未提出な課題残ってる?」としょっちゅう聞かれます。
この質問だけ聞くと、なんかすごく真面目な生徒たちみたいに聞こえますが、
「教科書のこのページの問題がまだだよ」と言うと、
提出済みの友達を割り出し、ノートをゲットして、丸写しして、提出。
その一連の流れをこちらから見ていると、なんか「買い物競争」でも見ているような滑稽さ。
そうやっているうちに、未提出を示す僕の出席簿の空欄が、だんだん埋まってきて。。
僕もなんだかパズルゲームをやっている気分。
今期もなんやかんやでパズルも完成間近でホッと一息。
こっちも提出点は満点あげたいですからね。
相変わらず、あまあまです
2017年12月19日
いるとこになくていらないとこにある
みなさまおはようございます。
日本人なら普段気にすることはないでしょうが、日本語学習者にとって、濁点というのはやっかいな代物。
日本人なら普段気にすることはないでしょうが、日本語学習者にとって、濁点というのはやっかいな代物。
タイで日本語を教えていると、学生の「ミー てんてん マイ?」(てんてんある?)と聞きあう声をよく耳にします。
てんてんだけが、意志を持ってスライドしたような「きんごう」といった間違いもしばしば。
しかし、このような、いらないとこにあって、いるとこにない間違いは、濁音だけではありません。
おとといの高2の漢字テストでも、惜しいミスがいっぱい。
例えばこんなの。
時計は一本線が足りなくて、仕事に一本線が多い。。。
ご飯の飯は多分、下に見えた紙との融合だと思われます
これは仕事じゃなくて土事。
なんか土木工事の略みたいですな。。
で、最後にとっておきの間違いというか、
多分本人も違うだろうと思いながら、記憶を辿ってとりあえず書いてみたという作品(?)をどうぞ。
気持ちだけはしかと受け止めたぜ!!
2017年12月18日
センセーシュンヤ
みなさまおはようございます。
昔々、日本語教師養成講座に通っていた頃、模擬授業だけでなく、音声学やらなんやら座学の授業もあった訳ですが、その時学んだものは、時間の流れとともにほぼ溶けてなくなっていきました。
ただ、「化石化」と「母語の干渉」と言う言葉だけは、自分の生活と関係あるからなのか、やたらと印象深く残っています。
一つ目の「化石化」はまさに僕のタイ語に当てはまる言葉。
外国語習得が、ある段階で固まってしまい、それ以上なかなか進歩しないというもの。
確かに、暮らす上でそんなに不自由はないですが、だからといって決してネイティブレベルではない僕のタイ語。
そんな化石化したタイ語にみんなの方が慣れてくれるもんだから、「ま、いいか」とさらに化石化が進んでしまうのです。。
で、もう一つの「母語の干渉」ですが、
これは、読んで字の如し、母語の言語習慣が、外国語習得において妨げになるというもの。
日本語では、東京大学、大阪駅、といったように、名前+名詞となりますが、タイ語は逆。
名前は後ろにつくんです。
メナム・チャオプラヤーってのも、メナムが川でチャオプラヤーが名前。
以前、日本で間違ってメナム川と呼ばれていたのも、「母語の干渉」からかどうだったかはわかりませんが。。
で、ですね。
同じく、「なんとか先生」ってのもこちらでは「クルーなんとか」となる訳です。(クルー=先生)
なので、クルーシュンヤと呼ばれるのなら、良いのですが、
いつからか、日本語とタイ語のハイブリッド形「センセーシュンヤ」が定着。。
最初の頃はしっくりこなくて、いちいち訂正してたのですが、ずっと耳にしているうちになんか愛着が湧いてきてしまいました。
挙げ句の果てに「セーンシュンヤ」とかいう短縮バージョンまで現れ、
それはそれで、なんだか聖闘士星矢みたいで、かっこいいじゃんなんて
でも、他の日本人がいる前で、大声で呼ぶのはやめてね。
そんな基本的間違いを放置してるなんて
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。 押して押してー
昔々、日本語教師養成講座に通っていた頃、模擬授業だけでなく、音声学やらなんやら座学の授業もあった訳ですが、その時学んだものは、時間の流れとともにほぼ溶けてなくなっていきました。
ただ、「化石化」と「母語の干渉」と言う言葉だけは、自分の生活と関係あるからなのか、やたらと印象深く残っています。
一つ目の「化石化」はまさに僕のタイ語に当てはまる言葉。
外国語習得が、ある段階で固まってしまい、それ以上なかなか進歩しないというもの。
確かに、暮らす上でそんなに不自由はないですが、だからといって決してネイティブレベルではない僕のタイ語。
そんな化石化したタイ語にみんなの方が慣れてくれるもんだから、「ま、いいか」とさらに化石化が進んでしまうのです。。
で、もう一つの「母語の干渉」ですが、
これは、読んで字の如し、母語の言語習慣が、外国語習得において妨げになるというもの。
日本語では、東京大学、大阪駅、といったように、名前+名詞となりますが、タイ語は逆。
名前は後ろにつくんです。
メナム・チャオプラヤーってのも、メナムが川でチャオプラヤーが名前。
以前、日本で間違ってメナム川と呼ばれていたのも、「母語の干渉」からかどうだったかはわかりませんが。。
で、ですね。
同じく、「なんとか先生」ってのもこちらでは「クルーなんとか」となる訳です。(クルー=先生)
なので、クルーシュンヤと呼ばれるのなら、良いのですが、
いつからか、日本語とタイ語のハイブリッド形「センセーシュンヤ」が定着。。
最初の頃はしっくりこなくて、いちいち訂正してたのですが、ずっと耳にしているうちになんか愛着が湧いてきてしまいました。
挙げ句の果てに「セーンシュンヤ」とかいう短縮バージョンまで現れ、
それはそれで、なんだか聖闘士星矢みたいで、かっこいいじゃんなんて
そんな基本的間違いを放置してるなんて
日本語教師としての資質が疑われちゃうからさ
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。 押して押してー