2024年01月18日

働きすぎな先生たち

みなさんおはようございます。

今日の記事タイトル、決して私のことではございません(笑)。

私なんて授業のない時は、職員室に座って油を売っている時間も多いのですが、

そんな時、タイ人先生たちの動きを見ていると、

まあそりゃあ忙しそうにしているわけです。

公立学校の先生というのは、授業以外にも、

みな「会計」「総務」「人事」などの部署に振り分けられ、

そこでの書類仕事も山ほどあり、

いわば学校内で二足のわらじをはかされている状態。

さらに勤務年数を重ねると、学科長や学年担任長などという重い役職も

同時にこなしていかねばならないわけで、

その忙しさは、本当に見ていて申し訳なく感じてくるほどなんです。

ただそういった内部事情がわからない外国人教師の中には

「タイ人の先生は授業の準備をほとんどしない」

なんて偉そうに言う方もいるようですが、

いやいや、授業の準備にたっぷり時間が取れるあなたほど、

みなさん暇じゃないんですよ、

と声を大にして言いたくなることもあったりするのです。

遠足一つとってみても、うちの学校だと

旅行会社に丸投げするような予算はないので、

バス会社との交渉、行き先、食事諸々など、

全て先生たちが決めていかなきゃいけないわけです。

また、タイの学校というのはとかく行事が多く、

大きいものでいえば、

運動会、オープンハウス、忘年会、タンブン儀式、

その他にも、七夕、旧正月、クリスマス、科学の日、

タイ語の日、父の日、母の日などなど、常にそこに行事が控えている状態で

それらも生徒をうまく使いながら、先生が仕切って回していくわけです。

つい先日も、外国語学科の新年会が行われましたが、

くじ引きの景品を買いに行き、包装して番号をつけ、

みんなで食べる料理を注文し・・

と、ただでさえ忙しい中、よくやるよなぁとただただ感心するばかり。

目が回る


でもですね・・

これはタイ人の方一般にも言えることかもしれませんが

どんなに忙しくても、時間の合間をぬって、

つまみ食いをしたり、冗談を言って笑いあったり、

そういうガス抜きの仕方も本当に上手なわけです。

まあそういう姿が、日本人の目からすると、

「真面目に仕事をしていない」

なんて勘違いに繋がったりもすると思うのですが、

日本の「働き方改革」って実はこういうこところを

見習った方がいいのでは?とも思ったりするわけです。


そんな中、先日、新校長から新たに出されたお達しが

「土日祝日でも仕事のLINEには即答すること」

というもの。

「30日分の給料もらってるんだから、そのぐらい当たり前」

という、新校長の超ブラックな発言もあったようですが、

これからどうなることやら。

僕が手助けできることは限られていますが、

日本の高校との交流会のセッティングや、日本語コンテストの練習など、

せめて僕がメインで回す仕事ぐらいは、しっかりやって、

タイ人先生たちの手をなるべくわずらわせないようにな、

と考えている今日この頃であります。



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2024年01月15日

お前が?

みなさんおはようございます。

11月に始まった2学期も2ヶ月半が過ぎ、

高校3年生の卒業もすぐ目の前まで近づいてまいりました。

今年の高校3年生というのは、2年前の高1の時、

1年間丸々オンラインクラスだった学年だったため、

そのコロナ後遺症が抜けないまま、ずるずる来てしまった感がある

ちょっと特殊なクラス。

本校の日本語クラスのレベルはそんなに高くないとはいえ、

少なくとも高1の間には、

ひらがなぐらいはクラス全員が読めるようになっているのが普通です。

ただこのクラスだけは、高3になっても

それすらおぼつかない生徒が、少なからずおり

対面授業というのがいかに大事かということを

図らずも証明してくれたことになったわけです。

まあ、そんなこんなで授業はやりにくかったわけですが

昨年、このクラスの副担任をつとめ

毎日、彼(女)たちと顔をつき合わせていたこともあり、

こいつらも卒業かぁ〜

例年のクラスよりも感慨深いものがあるのもまた事実。

さて、先日、午後のけだるい7時間目にこのクラスを教えていた時のこと。

授業内容を理解している少数の生徒たちがプリントをやっている間、

大多数の他の生徒は、居眠りをしたり

携帯をいじったりして、思い思いの時間を過ごしているわけなんですが、

居眠り


私もその間は手持ち無沙汰なので、

教室をウロウロしながら、そんな生徒たちに

ちょっかいをかけにいったりするのが常なんですね。

その時も、よだれが垂れるんじゃないかと思うぐらい、

口を半開きにしながらゲームに熱中してるいつもの男子に、

「大学で何勉強するかもう決めたんか?」

と聞いてみたんです。

すると、ゲーム画面から目をそらすことなく

「教育学部」

と答えるではありませんか。

聞き間違えかと、隣のこれまたギターを爪弾いている彼の友人に

「冗談?」とたずねると、

「まじまじ。あ、ちなみに僕も先生になりたい」

と言ってくるので、今度はこちらの口が半開きになってしまいました。

たださらに驚いたのが、そのギター少年が口にした次の言葉でした。

「先生、でも僕たち将来、今やってることのカルマを受けることは分かってるから」

そう、先生の道を選ぶってことは、

お前らみたいな大変な生徒とわたりあっていかなきゃならないってこと。

それが分かってて、あえて茨の道を選ぶか?と思った瞬間

頭の中で、自分の高校時代の姿がフラッシュバックしたのです。

嫌いな先生の授業をボイコットしたり、

怒らない先生の授業中はおしゃべりに興じたり、トランプをしたり、

先生の勧める進路をことごとく無視したり、

と、今から考えれば、自分は

目の前の生徒よりもよほど可愛くない生徒だったわけです。

学校の先生なんて死んでもなりたくないと思ってたのに、

異国の地でこの職業をいまだ続けているのも、

学生時代のカルマがまだ清算されていないからかもしれません。

そう考えると、カルマを受け入れる心の準備があるだけ、

こいつらの方がよほどいい先生になれるんじゃないかな、

なんて思ったりもしたのでした。



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2024年01月11日

CATS

みなさまおはようございます。

タイトルからご想像される通り、今日はニャンコにまつわるお話。

日本の学校ではありえないことだとは思うのですが、

本校、勝手に住みついている野良猫が多く、その数10匹以上。

猫が好きでも嫌いでもない私は、普段は気にもとめてないのですが、

昨年のある日、そんなことも言ってられない事態が発生。

いつものように日本語教室で授業を始めようとしたとき、

教室の片隅からなんか弱々しい鳴き声が聞こえてきたのです。

声をたどっていくと、本棚に隠れるように

産まれたての子猫が二匹震えておりました。

わざわざ6階まで階段をのぼり、

日本語教室に入り込んで出産したとも考えにくく、

また母猫の姿も見あたらなかったので、

誰かが、故意に預けていったのでしょうか。

仕方なく、一旦授業を中断し、

猫好きの生徒を引率して、学校近くのペットショップまで行き、

命を繋ぐのに必要な用具を自腹で購入したのでした。

結局その二匹は、別のクラスの猫好きの子に引き取られていき、

野良猫人生を歩まずにすんだわけで、

私としても少々徳を積ませてもらったわけでございます。


さて、話は変わりますが、

人間を2タイプに分ける時によく聞くのが、

「犬派?猫派?」という質問。

タイでも、この質問は日本と同じくよくされるものですが、

猫好きのタイ人のその好きぶりは、

私からすれば度が過ぎているといいますか・・。

まあ、そう感じているのは、タイ人も同じようで

タイ語には、愛猫家を軽く皮肉る「猫の奴隷」という言葉があるほどなのです。

その姿は「猫かわいがり」ではすまない「猫奉仕」とでもいいたくなるほど。

僕と仲のいい学校スタッフもそのひとりで、

学校に来て毎朝はじめにやるのが、猫の餌やり。

自分の家の飼い猫も含めると、給料に占める

「猫エンゲル係数」も相当なものなんじゃないかと、心配になるぐらい。

そんな心配をよそに、

「あれだけ尽くしてるのに、また噛まれたぁ」

とその傷を見せてくる彼女の姿は、まるでDV旦那から逃れられない妻のよう。

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さて、先ほどタイ語の話が出たので、最後にこの話もさせてもらいましょう。

タイ語の下品なスラングで「アイサッ(ト)」というものがあります。

「サッ(ト)」というのは「動物」「アイ」「野郎」という意味で、

まあ日本語に訳すとすると「畜生めが」という言葉が

意味的にも下品さ的にもぴったりくると思われます。

この「アイサッ(ト)」とくっつけてよく口にされるのが「ヒア」

「ヒア」とはミズオオトカゲのことで、

相手を罵るときに使われる、最底辺のスラング。

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今の子供にとっては、単なる口癖のようなものになっていますが、

私が本校に赴任した頃は、その言葉を発しただけで、

教師にこっぴどく叱られる、そんな危ない単語でもありました。

説明が長くなってしまいましたが、話を野良猫に戻しましょう。

先日、職員室の前の生徒の溜まり場を通り過ぎたときのこと。

おやつを食べていた生徒の机にいきなり飛びのってきた野良猫に

驚いた生徒が発したセリフが、その

「アイサッ(ト)ヒア!」

「いやいや、畜生ではあるけど、そいつは猫であってトカゲではないぞ」

と朝から心の中でひとりでつっこんでいた私なのでありました。



さて、この記事は昨年に書いたものだったのですが、

今年に入った途端、学校のニャンコたちに災いが降りかかることに。

というのも新しく赴任した新校長が、相当な猫嫌いらしく、

校内での猫の餌付けが禁止されてしまったのです。

校長の権限というのは、ここタイでは日本よりもずっと大きく、

その姿は、まるで独裁者。

今までは、別に好きでも嫌いでもなかったニャンコたちですが、

お腹を空かせて鳴く姿を見ると、さすがに不憫にも感じたりするのです。

まあ、独裁者に見つからないよう、件のスタッフがそっと餌を与えているので

大丈夫だとは思いますがね・・。
 

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