2017年01月19日

#5 コピーも気づきをもってやりなさい

今回はタイで日本語教師をされている日本人の方なら誰でも経験するだろう、

生徒たちの「コピー」についてのお話です。

さて、現在は、年末年始の行事ラッシュの時期も過ぎ、時間割通りの授業を行なっている毎日。

この落ち着いた時期にやっておくべきことは、ゲップカネーンと呼ばれる点数集め。

ミニテストをしたり、練習問題を解いて提出させることで、

筆記テストだけでは点数的に危ない生徒を、安全地帯に誘導する仕事でございます。
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で、提出日にはいつもこのような状態になるのですが、このノートやプリントのチェック作業が意外と大変なんです。

1クラスが40人として、オリジナル作品が三分の一あればそのクラスはかなりいけてるクラス。

オリジナルというのは自分で考え、自分で解いたもの。

まだまだ日本語の勉強に興味を持っている生徒の数と同数ともいえますね。

で、残りがその贋作。。

おちゃ が あちゃ になってたり

だ が 分裂して 十ご になってたり

あげくのはてには ぬ に 濁音表記のてんてんがついて、僕には発音できない新文字ができてたり。

さらには贋作をさらにコピーした贋贋作になると、もうなにがなんだか。
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偶然の副産物として、こういう面白い作品もたまにできあがるんですがね。

宿題コピーはタイの教育現場文化のひとつでもあるので、

自分で考えて自分で書くまではうけつけません!なんてことはもちろん言いませんが、

生徒にいつも言うのは

「ちゃんとできている友達のノートを見つけてコピーしなさい」ということと

「意味は分からなくても一文字一文字気をつけながらコピーしなさい」ということ。

まるで写経ですな。。

でもいくら言っても、早くすませちゃいたいもんだから、

またぐちゃぐちゃな字を書いてきたりするんですわ。。

それでも提出しようとする意気込みだけは、かってやりましょうか、てなっちゃうんですよねぇ。

ほんと自分でもアマアマ教師だと思ってます。

また、自分ががんばってやった宿題をいとも簡単に、

友達にコピーさせる心の広さもタイの生徒の素晴らしいところ。

コピー文化にも慈悲と喜捨の仏教精神があらわれているのかもしれませんね。

そんな優しい心の芽をつむのもなんなので、

今日もせっせと、暗号解読のような仕事に精を出す私なのでした。


2017年01月18日

死は人生の最終科目

今日の午後便は今朝に引き続き、カオヤイにあるライトハウスのお話。

こちらのライトハウスは、去年お亡くなりになった「気づきの瞑想で得た苦しまない生き方」の著者カンポン・トーンブンヌムさんが療養されていた場所でもあります。

カンポンさんは、若くして事故にあい、全身麻痺に近い状態になられました。しかし、気づきの瞑想と出会い、修行を積まれることによって、絶望の淵から復活されるだけでなく、安寧の境地にまで達せられた方です。カンポンさんのその澄みきった心からわきあがる笑顔は、行き場を失った苦しみの中にいる人たちに、進むべき道を明るく照らして示す力がありました。

カンポンさんが療養されていた場所は、現在カンポンさん資料館として開放されています。


ご仏壇です。ご遺骨もおかれていました。


実際に使用されていた車椅子も展示されていました。


この肖像画、すごく好きです。カンポンさんのようなこんないい笑顔で生きていきたいですよね。 

そして、 最も目をひいたのがこの黒板

もしある日、残された時間が限りあるものだと気づいたなら
今急いでやるべき大切なことは変わるでしょうか。
人生の目的はそれに気づく前とどのように違ってくるでしょうか、。
残された時間を使ってどのような事をしようとするでしょうか。
人生最期の時をどのように迎えたいですか。                     

                     死は人生の最終科目
                     カンポン・トーンブンヌム

現代社会においては、死を忌むべきものととらえ、なるべくそれを先送りにして見ないようにする方々が多いかもしれません。

しかし、当たり前のことですが、死は全員のもとに訪れます。

そういう意味では限りある残された時間を生きているのは、赤ちゃんも老人も同じだといえるでしょう。

違うのは、そのことに気づきながら生きるか、気づかないで生きるか。

限られた時間だと気づきながら生活すると、人生にとって大切なものが自然と浮かび上がってくるのではないでしょうか。

その大切なものに心をとどめて、毎日を丁寧に生きていくこと。

そうすることによって、死という最終科目で合格点をもらうことができるのでしょうね。

カンポン先生の板書のお言葉をしっかり心にとどめて、これからも生きていきたいと思います。

今回もお読みいただきありがとうございました。                     押して押して~
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berialshunnya at 18:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)タイ | 仏教

心の朝食

みなさんおはようございます。

今朝はとっておきの情報をお伝えいたします。

月曜日、ウドンタニー旅行の帰りに、カオヤイのライトハウスにお住まいの浦崎雅代さん一家を訪問しました。


浦崎さん一家はタイ人の旦那さんのホームさんと、一人息子の3G君の3人家族。

この大自然に囲まれた環境で、持ち物はミニマム、でも幸せはマキシマムという感じで暮らされています。

浦崎さんと旦那さんのホームさんは、一年半ほど前まで、マヒドン大学で教鞭をとられていましたが、そちらを退職されてから、このライトハウスに移住されました。

ライトハウスはその敷地内に、お寺もあり、また簡素ですが宿泊もできる清潔な小屋もいくつもありますので、気づきの瞑想の修行のために長期で滞在する方もいらっしゃいます。

さて、浦崎さんは、このライトハウスから毎朝、タイの僧侶(主にスカトー寺のパイサーン師)の説法をモーニング説法という形で、日本語に訳され、発信されています。

毎朝訳されるのは本当に大変な作業だと思うのですが、それをNOTEで月わずか500円で提供されているんです。  浦崎さんの訳はいつも丁寧。また説法に対する浦崎さんのコメントによって、その説法の内容がより分かりやすくみなさんに伝わるように工夫されています。

僕も毎朝出勤前に読んで、今日もできるだけ気づきをもって過ごそうと背筋を正しております。これがないと一日が始まらないという、僕にとっての心の朝食なんです。

一か月500円の心の朝食、みなさまもいかかですか。

詳しくはこちらをごらんください。

今回もお読みいただきありがとうございました 。
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berialshunnya at 09:00|PermalinkComments(2)TrackBack(0)タイ | 仏教